喰ったるか!ボッタルガ!カラスミとワインの考察・1
2023/12/1
今時期 入荷の最盛期を迎えた旬の食材に「カラスミ」があります。
「カラスミ」とは、塩漬けにしたボラ等の卵巣を乾燥させた高級珍味。もちろん日本では「日本三大珍味」の一角、「海のチーズ」として知られています。
その凝縮された旨味と磯の香りが魅力ですが、少々クセが強いため、ワインとの相性はなかなか難しいものがあります。
今回はそんなカラスミに合うワインを考察してみたいと思います。
私の経験で、これまで「カラスミ」は和食・中華・イタリアンで出会ってきました。
和食や中華では、やはり「カラスミ大根」でしょうか。
特に和食では「カラスミ」と日本酒は切っても切り離せないと思います。
ですが、折角なのでここはワインを合わせたいと思います。
ねっとりカラスミと瑞々しい大根が日本酒に合うのであれば、日本酒のニュアンスを感じられるワインを合わせてみたらどうかと思いました。
(もっとも素直に日本酒を合わせれば話は簡単なのですが・・・恥ずかしながら、私、日本酒があまり得意ではありません💦 カラスミ大根なのに、痛恨です!)
「カラスミ大根」×「甲州 シュールリー / ルバイヤート」
◆ 2021 甲州 シュール リー / ルバイヤート(丸藤葡萄酒工業)
色調はレモンイエロー。 香りに和風柑橘、石灰、グローブなどのスパイスが微かに感じます。 シュール・リーから来るパンドゥミと、蝋のような印象。 口当たりは軽めですが、適度なふくよかさがあり、またほんの僅かに発泡を感じます。 ドライで爽やかな酸味があり、柑橘をかじったようなフレッシュさがあります。 清酒で言うところの「淡麗辛口」に近いかも。
味わいは、カラスミのねっとりとした磯の香りがいつまでも口に残り、その主張が強いですが、カラスミの持つ塩味がワインと旨く溶け合い、さっぱりとしたワインの味わいと後に残る旨味がとても心地良い。
あと味からくる余韻の長さと同じくらい後曳く美味しさです。