パスタとワインの美味しい関係 1
「世界パスタデー」にちなんで・・・
2023/10/25
10月25日はパスタの日なんだそうです。
その名も「World Pasta Day」!
十(ソ)八(バ)の語呂合わせから制定された10月8日は蕎麦の日なのですが、そもそも10月25日がパスタの日なのでしょうか?
1995年(平成7年)のこの日、イタリアのローマで「第1回 世界パスタ会議」なるものが開催されました。これを記念して1998年(平成10年)に制定されました。
イタリアでは古くからパスタが食べられてきましたが、現在見られるような乾燥パスタが普及したのは16世紀半ばにナポリで飢饉に備えるために保存食が必要になったことがきっかけであったとされる。また、乾燥パスタの普及により民衆がパスタを日常的に食べるようになりました。
そんな世界中で愛される、イタリアを代表するパスタ。
スパゲティを筆頭に、ペンネやマカロニなど、今や日本人の食卓にも欠かせない存在です。古くからイタリアでは食事にワインは切っても切り離せない関係であり、ともに広まってきた歴史もありました。当然ながらパスタとワインも深い関係にあるわけです。
パスタはその麺(に代表される練った粉)とソースにより組み合わせは様々。
地方性も加わりさらに複雑に、更にワインと合わせることを考えると・・・もう無限に近いですね。
組み合わせが沢山あり過ぎて困ってしまいますが、今回は「世界パスタデー」に合わせてトマト系のパスタにワインを合わせてみたいと思います。
トマト系のパスタ基本のペアリング
トマト系パスタはトマトを具材と一緒に炒めパスタに絡めます。完熟したトマトにはグルタミン酸がたっぷり入っているため、旨味が強く具材の味をまとめてくれます。
そのため白ワインやロゼワインだけでなく、より味のしっかりした濃い赤ワインとのペアリングも美味しく楽しめます。
ただ、あまり高級なワインでは、トマトソースとぶつかっていしまう恐れがあるので、注意したほうがいいかもしれません。
1. ポモドーロ(トマトソース)とワインのペアリング
シンプルなトマトソースには、ライトであっさり白ワインやロゼや明るい色の赤ワインが良さそうです。また、サンジョベーゼとの相性には定評があると言われます。
ワインの持つ酸味がトマトの旨味や甘味を最も引き出してくれます。
2. アラビアータとワインのペアリング
ピリッと辛い唐辛子が効いたトマトソースベースのアラビアータには、スパークリング
ワインを合わせると、泡の刺激が辛味をまろやかに感じさせてくれます。
トマト味に併せてロゼスパークリングや赤の微発泡がオススメです。
3. ボンゴレロッソ、ペスカトーレロッソとワインのペアリング
魚介たっぷりのペスカトーレロッソやアサリの旨味が美味しいボンゴレロッソには、
ミネラル感のあるロゼワインが合います。
海に囲まれたサルディニアで育ったこの白は魚介を使ったトマトベースのパスタに好く合います。
4. ボロネーゼ(ミートソース)とワインのペアリング
肉や野菜をじっくり煮込んだボロネーゼ(ミートソース)には、もう少し色の濃い、
ミディアムタイプの赤ワインが合います。
地方性を考慮すると、何といってもキャンティ クラッシコが抜群です。
また羊肉や鹿肉などクセのある肉や、スパイスを強めに効かせたり、濃厚に仕上げた
ボロネーゼ(むしろラグーソース)ならば、ボディのしっかりとした赤ワインも合わせ
られます。しっかりした果実味と渋みの中に、程よい酸味もあるほうが、よりマッチ
します。
ソースの味わいや、その濃淡、具材にによっても合わせるワインは千差万別。
ご自宅でも、レストランでも色々試してみたいですね。