BLOG & INFO

カツオの豆板醤仕立て × 云集(ウンシュウ)/会稽山(カイケイサン) 〈カラメルフリー〉

Ji-Cube 2024.7~8 おまかせコース料理より 2品目

~ 豆板鰹魚 ~

 

 カツオを豆板醤で和え、黒酢のサルサで仕上げた和えものになります。

 お好みで添えてある“麻辣ラスク”に乗せてお召し上がりいただきます。

 云集Yúnjí / 会稽山绍兴酒股份有限公司 / 浙江省 紹興市 China

 云集(ウンシュウ)/ 会稽山(カイケイサン) 〈カラメルフリー〉

 

 黒酢とサルサ(サルサ・ロハ(salsa roja=赤いサルサ)メキシコ料理でよく使われるソース。トマトを主体に、唐辛子、 コリアンダーなどから作られる。)でメキシカンな印象のある過度のある一皿。

 厳密に言うと、人によっては、この手の辛さに非常に良く反応して汗が噴き出す(人によってはほど良い辛さの)カツオの料理です。

 賽の目にカットされた戻りガツオやトマトや野菜を唐辛子や豆板醤で和えた料理を豆板醤を塗り込んだラスクに乗せてお召し上がりいただきます。

 試食の時から私には刺すように辛く額から汗が噴き出すような一品でした。

 そして、この辛さには、甘味を足すことで、味わいのバランスがとれるように感じました。

 

 紹興酒は、中国、浙江省、紹興市で造られる伝統的な醸造酒で、その製法は日本酒のようにお米が原料になっています。むしろ大昔に中国のこの製法が日本に伝わって日本酒ができたのが正しい認識かも知れません。

いずれにしても、この地で、糯米(もちごめ)を原料にして、紹興市に在る鑑湖(かんこ)の水を“仕込み水”として造るのが紹興酒です。

 その紹興酒の製法で、「善醸仕込み」という特殊な製法で造ったのがこの云集です。

 というのも糯米を原料に仕込み水の代わりに紹興酒で造った、“紹興酒を紹興酒で造ったお酒”で、なおかつ、一般的に紹興酒を造る上で、「カラメル」を添加していますが、この云集はカラメルを添加していません。

 本来紹興酒は「黄酒=ホワンチュウ」というカテゴリーに入りますが、黄酒というように、元々仕込んだばかりのような黄酒はジャスミン茶のようにイエローの色調のお酒なのです。そして熟成とともに、麦茶のような色調に変化していきます。

 そしてその麦茶のような自然と熟成した色調に変化したのがこの“云集”です。

 料理の旨味と云集の旨味が良い感じに引き合い、その味わいは、非常に円やかで甘味に刺すような辛味を 優しく包み込んでくれます。

 

Ji-Cube

ソムリエ 吉岡 喜代志

 Ji-Cube のご予約はこちら

#jicube #ji_cube #ジーキューブ #高級中華 #隠れ家 #隠れ家中華 #ワインマリアージュ #個室中華 #接待 #美食 #カウンター #西麻布 #六本木中華 #西麻布中華 #イノベーティブ中華 #イノベーティブ #ヌーベルシノワ #中国料理 #中華料理 #ソムリエ #ワインペアリング #プライベートレストラン  #個室レストラン #完全予約制 #記念日 #西麻布グルメ #六本木グルメ #ワイン好きな人と繋がりたい

この記事の著者

吉岡 喜代志

1976年 東京生まれ。
銀座、横浜、新宿、青山、吉祥寺など、数々のレストランでサービス、調理の修行を重ねる。2000年 日本ソムリエ協会 認定『ソムリエ』資格取得。
その後、ホテルオークラ東京「ワインダイニング バロン オークラ」にてソムリエとして研鑽を積む。
2005年同協会認定『シニア ソムリエ』資格取得。2006年 東京・赤坂に「中国料理 新葡苑 Tokyo」をプロデュース。
2009年 ㈱クレア設立。同年 六本木「ワインダイニング ル ボン ヴィボン」をプロデュース。
2010年「酒類販売小売業免許」取得。
元麻布ワインバー「Cast78」、赤坂 中国料理「メゾン ド ユーロン」などで、ワインマーケティングアドバイザー。
新宿御苑、南青山、日比谷 中国料理 「礼華グループ」にて統括ソムリエ。
乃木坂中国料理「新華」支配人 兼 シェフソムリエ。
表参道 フランス料理「メゾン ド ミュゼ(旧 1999ロアラブッシュ)」にてソムリエを歴任。
恵比寿の老舗イタリア料理店「トラットリア イル ボッカローネ」と業務提携。
2024年2月より、西麻布「Ji-Cube」との業務提携にて、佐々シェフの創りだす珠玉の中国料理とワインのマリアージュを提唱、ソムリエとして活動中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2023 株式会社クレア All rights Reserved.
ショップリンク