白トリュフの誘惑をバローロと享受する
トリュフの王様『白トリュフ』
世界でもごく限られた地域でしか獲れない白トリュフは、熟練の採集家らにより、現在も一つ一つ丁寧に採集されている言わずと知れた非常に貴重な高級食材です。
他のトリュフとは比べものにならない独特の香りを放ち、常に世界中の美食家を虜にしています。強い香りが魅力の白トリュフですが、その香りは時を刻むごとに儚く消えてしまうため、国内では一部の高級レストランでしかお目に掛ることしかできないプレミアムな食材です。
白トリュフの収穫できる時期は年で主に9月下旬~12月の僅か数ヶ月ほどしかありません。また生鮮の白トリュフは、その年の天候や土壌の状況によって、トリュフの状態や収集量が変動するため市場価格も大きく変動します。手に入れるのも非常に貴重な上に、元来の香りは非常に強いのですがその香りが消失するのも早く、また外皮が薄いため虫食いや割れに弱く、その取扱いが難しいことも含め、数あるトリュフの中でも群を抜いて特別な存在となっております。
白トリュフの産地でいちばん有名なのは、北イタリアの西部にあるアルバという街の近郊に広がる、緩やかな丘陵地帯です。アルバでは毎年10~11月の週末に国際白トリュフ祭りが開催され、世界中から白トリュフを買い求めにたくさんの人が集まります。
そして白トリュフを大胆に使った、白トリュフを存分に味わえる料理が『白トリュフのタヤリン』です。「タヤリン」はイタリア語で「細切り」を意味するタリオリーニ(Tagliolini)が、イタリア北部ピエモンテ州で変化した方言です。このため、この料理は、白トリュフを添えたピエモンテ風細切りパスタの意味になります。
私が白トリュフのタヤリンに、是非に!とお薦めするマリアージュが、
『バローロ』です🍷
クラウディオ アラーリオが造る、バローロ ソラーノは、非常に繊細で、一言でいえば、エレガント! 官能的で華やか、強く深い香り。柔らかで透明感溢れる味わいに、優雅でリッチ、骨格のしっかりとしたタンニンが長期熟成のポテンシャルを感じますが、若いうちからでも、十分楽しめます。
特にこの官能的で深いワインの香りが、白トリュフの魅惑の香りと惹かれ合いとても魅力的なマリアージュとなります。
機会がありましたら、是非このマリアージュを堪能してみてください。