干絲豆腐の和えもの × ゾンマーハウザー シュタインバッハ シルヴァーナ(フランケン・ドイツ)
Ji-Cube 2024.7~8 おまかせコース料理より 1品目
~ 葱油干絲 ~
押し豆腐を葱油で和えて、胡瓜で仕上げた和えものになります。
上に白葱が添えてあります。軽く混ぜてお召し上がりいただきます。
Sommerhauser Steinbach Silvaner / Franken ・ Germany
ゾンマーハウザー シュタインバッハ シルヴァーナ / フランケン ・ ドイツ
12品もあるコース料理の最初を飾る味わいは、洋の東西を問わず“あっさりした味わい”というのが相場というものです。それは料理に限ったことではありません。映画でも小説でも「起・承・転・結」、“流れ”というものが大切です。
そんなことで、1品目の前菜は、食欲を掻き立てるようなあっさりとした味わいの塩味の利いた前菜です。
中国では定番で、日本ではダイエット食としても注目されている“干豆腐絲”です。(日本のスーパーではやや高めですが・・・)
干豆腐とは
最初から布のように薄い豆腐を作り、圧力をかける。具体的には、細長い箱に数十mもの長さの布の一部を敷き、その上に大豆の煮汁を薄く流し込います。その上に布を折り返して敷き、再び大豆の煮汁を流し込む。これを繰り返し、何十層もの薄い豆腐を作ってから、圧力をかけてつくります。
この干豆腐(=押し豆腐。≠高野豆腐とはまた違います)を麺状にしたものを葱油で和え、細切りの胡瓜とキャヴィアで仕上げたさっぱりとした味わいの前菜です。
さっぱりの味わいの前菜には、さっぱりドライな白ワインを合わせました。
「ドイツワインです!」と紹介すると、驚かれます(年代もバレそうですが・・・)。
甘口ワインの代表で、ワイン入門の代表格と思われがちなドイツワインですが、今回ペアリングするワインは、キリっと辛口なシルヴァーナ種というブドウの白ワインです。
フランケンは、ドイツにおいてモーゼル、ラインガウに並ぶ白ワインの名産地です。
フランケンワイン特有の辛口でコクのある味わいは、三畳紀(トリアス紀)に由来する「フランケンの三岩石」に秘密があります。
そしてもう一つ、このワインの特徴的なボトルの形状を紹介しないわけにはいきません。
“ボックスボイテル”という形状のボトルです。
昭和の代表的なウイスキーの“ダルマボトル”のような、ブランデーボトルのような形状です。
ドイツのフランケン地方で使用される伝統的な形状のボックスボイテル。語源については“山羊(Bock)の睾丸袋(Beutel)”という説が一般的ですが、ほかにも「祈禱書をいれる袋」に由来するという説もあります。
デリカシーの塊のような?ソムリエの私には、食事中にお客様にご紹介することが憚れることですが・・・
ともあれ、葱油にキャヴィアの塩味が心地より押し豆腐の味わいに、さっぱりとした味わいの白ワイン。
コースのスターターとしてお愉しみいただけます。
Ji-Cube
ソムリエ 吉岡 喜代志
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