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Ji-Cube マリアージュ ブログ

肉団子のトウチソース  × ヘンリーズ セヴン / ヘンチキ / バロッサ ヴァレー オーストラリア

Ji-Cube 2024.7~8 おまかせコース料理より 6品目

~ 豆豉獅子頭 ~

 和牛と加藤ポークをベースにした肉団子になります。

 上から豆豉をきかせた薬味ダレが掛かっていますので、薬味と団子を一緒にお召し上がりいただきます。

 Henry’s Seven  Henschke / Barossa Valley  Eden Valley  Australia

ヘンリーズ セヴン  ヘンチキ / バロッサ ヴァレー イーデン ヴァレー  オーストラリア

 一見“和風おろしハンバーグ”かと見紛うようなw 肉団子です。

 中国語では“獅子頭(ししとう【ススドウ】)”と呼ばれる伝統的な上海料理の1つ、肉団子料理とされています。もともと江南地方で作られていた伝統料理(淮揚料理)であり、名前の由来は「獅子の頭ぐらいに大きい」ことからつけられた、宴席で食べられる縁起の良い料理です。

 とは言え、ここはJi-cube、お一人様ごとにご用意する手のひらサイズの肉団子。

 ソースには豆豉という黒豆を発酵させた塩味とコクのある調味料と甘酢のソース。

 大根おろしと大葉細切りが、濃厚なソースをサッパリとさせてくれます。

 そして、マリアージュさせたワインは、ソースと肉の味わいに寄せた、シラーズやグルナッシュをブレンドさせたオーストラリアの赤ワイン。南オーストラリアはバロッサ ヴァレーの「ヘンチキ社」。

 ヘンチキ社のワインは以前のペアリングでもご紹介しましたが、今回はシラーズを主体としたフランス、ローヌブレンドを逢わせました。

 ヘンチキが位置するケイントンの町に、初めてブドウを植樹したヘンリー エヴァンスへのトリビュート(感謝・賞賛)です。その最初の畑が7haだったので、ヘンリーズ セヴンはまさに、最初に植えられた畑そのものを指しています。

 ブラックベリー、プラムや八角が花、白桃やアプリコット、胡椒や砕いたスパイスにより引き立てられています。味わいのあるジューシーで芳醇なプラムにほのかに甘草が加わります。きめの細かいタンニンが質感を与え、美しくしなやかなフィニッシュです。

 しっかりとした濃い色調のワインではありますが、重すぎることのない、ベリーやハーブ、スパイスのニュアンスがベースにあり、肉の身質や、ソースと同調し素敵な相性を魅せてくれます。

Ji-Cube

ソムリエ 吉岡 喜代志

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この記事の著者

吉岡 喜代志

1976年 東京生まれ。
銀座、横浜、新宿、青山、吉祥寺など、数々のレストランでサービス、調理の修行を重ねる。2000年 日本ソムリエ協会 認定『ソムリエ』資格取得。
その後、ホテルオークラ東京「ワインダイニング バロン オークラ」にてソムリエとして研鑽を積む。
2005年同協会認定『シニア ソムリエ』資格取得。2006年 東京・赤坂に「中国料理 新葡苑 Tokyo」をプロデュース。
2009年 ㈱クレア設立。同年 六本木「ワインダイニング ル ボン ヴィボン」をプロデュース。
2010年「酒類販売小売業免許」取得。
元麻布ワインバー「Cast78」、赤坂 中国料理「メゾン ド ユーロン」などで、ワインマーケティングアドバイザー。
新宿御苑、南青山、日比谷 中国料理 「礼華グループ」にて統括ソムリエ。
乃木坂中国料理「新華」支配人 兼 シェフソムリエ。
表参道 フランス料理「メゾン ド ミュゼ(旧 1999ロアラブッシュ)」にてソムリエを歴任。
恵比寿の老舗イタリア料理店「トラットリア イル ボッカローネ」と業務提携。
2024年2月より、西麻布「Ji-Cube」との業務提携にて、佐々シェフの創りだす珠玉の中国料理とワインのマリアージュを提唱、ソムリエとして活動中。

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